JUテントリとは|JU中販連の共有在庫の仕組み、出品できる車と利用料金、書類の期限

JUテントリとは 展示したまま出せる共有在庫の規程と期限を運営規程で確認

JUテントリとは、JUナビ会員が自店に展示している在庫車を、そのまま業者向けの共有在庫として売りに出せる仕組みです。この記事は中古車販売ノウハウの一つとして、JU中販連の会員販売店が使う「テントリ」を取り上げます。展示したまま出せる共有在庫の規程と期限を運営規程で確認し、取引が成立するまでの流れ、出品できる車の条件、利用料金、引渡しと書類の期限、禁止行為を整理しました。最後に、JUテントリを含む複数の販売チャネルに1回の入力で在庫を載せる方法を紹介します。

この記事で確認した一次情報

JUテントリとは

JUテントリは、株式会社JUコーポレーション(JUC)が運営するJUナビに付帯した共有在庫の売却システムです。運営規程第1条は、JUナビ会員が保有車両を自己の店舗に展示したまま、インターネットを経由してJUナビの登録ファイルに売却希望価額を登録し、共有在庫車両として公開する方法と定義しています。出品の登録は、出品者が自己検査を含む自主申告で車両情報と車両評価を入力する方法で行います(第3条)。買う側の会員はJUナビの画面で車を検索し、落札を申し込んだ後、在庫の有無と価格を確認して取引を成立させます。システムの構築費用と運営費用はJUCが負担すると第3条第4項に書かれています。運営には日本中古自動車販売商工組合連合会(中商連)と各県の組合も関わり、組合は会員の出品を促し、要請があれば代行登録料を受け取って出品登録を代行します(第5条)。

JUは中古車販売店の全国組織で、JU中販連の概要ページによると、一般社団法人日本中古自動車販売協会連合会(中販連)の傘下会員は11,277社、中商連の傘下会員は7,232社です(いずれも令和6年3月末現在)。株式会社JUコーポレーションは中販連の関連法人として紹介されています。

運営規程第1条の用語では、JUナビはJUリアルとJU入札の総称で、JUナビ会員はそのどちらかの会員を指します。JUナビ会員以外でJUトレード運営規程に基づいて会員になった者はJUトレード会員と呼ばれ、JUテントリで車を落札できます。

JUテントリの取引の流れと価額交渉

JUテントリの取引は、落札希望者の購入申し込みに対し、出品者がWeb上で確認の操作をした時点か、JUCが出品者に在庫と売却の意思を確認した時点で成立します(利用細則第3条)。出品者は価額交渉可能として登録することもでき、その場合はJUCが出品者と申込者の間を仲介し、交渉の成立をもって落札となります(運営規程第10条)。落札後の車両は、JUCが提携する陸送業者によって落札者に引き渡され、書類は提携する宅配便業者で届きます(第11条)。落札者は利用細則第16条により、落札日から5日以内(初日を算入)に落札代金等をJUCへ支払います。出品者への支払いは、出品者から書類が届いた後、JUCが成約料などを差し引いた代金を支払う流れです(利用細則第15条)。申込者や落札者が出品者に直接問い合わせることは禁止されており、やり取りはJUCを通します。

  1. 出品者がJUナビの入力画面で基本車両情報、検査情報、特記事項を入力し、登録確認の操作をする。
  2. 会員がJUナビで車を検索し、落札を申し込む(価額交渉可能な車は希望価額も入力する)。
  3. 出品者の確認操作か、JUCによる在庫と売却意思の確認で取引が成立する。
  4. JUC指定の陸送業者が車を運び、書類は宅配便で落札者に届く。
  5. 落札者は代金を支払い、遅滞なく移転登録を行う。

在庫車を販売チャネルに一括登録

JUテントリに出す車を、ほかの共有在庫やヤフオク、海外向けサイトにも同じ入力で載せたい販売店は、対応チャネルをまとめた資料をご覧ください。

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JUテントリに出品できる車と出品者の義務

JUテントリに出品する車は、登録車か届出車で、譲渡書類が完備し、JUCの検査基準に沿った検査を受け、自走可能で保安基準に適合し得る状態であることが原則です(利用細則第6条)。スペアタイヤ、クリップレンチ、ジャッキの付属品が正常に使えることも条件に入っています。評価点が2点、1点、ブランクの車や、内外装補助評価がEの車は出品できません。出品者は自己の責任で評価を付け、その基準は「車両見極め実車研修マニュアル」に定められています(第8条)。車両の状態は落札者の立場に立って誠実に申告し、出品後に状態が変わったら速やかに出品情報を直します(第5条)。オークション会場に出して流札した車や、自ら落札した車の会場情報を使うこともできますが、提携企業の会場の情報は車両基本情報に限られます(第9条)。

区分利用細則第6条の内容
出品できる車の条件登録車か届出車で、譲渡書類が完備し、検査基準に沿った検査を受け、自走できて付属品が使えること
評価で出品できない車評価点が2点、1点、ブランクの車と、内外装補助評価がEの車は出せません
状態で出品できない車バッテリー上がりやパンク、燃料切れで輸送に支障がある車と走行不明車両は出せません
種類で出品できない車未登録車両、二輪車、原動機付自転車、特殊車両、部品や船舶は対象外です
来歴で出品できない車盗難車、接合車、冠水車、消火剤散布車は出せません

運営規程第8条第3項は、車両状態の評価や瑕疵記号が適正でないとJUCが判断した場合、掲載を削除し、場合によっては利用を停止できると定めています。自主申告で出品できる分、評価の正確さが取引の信用を左右します。

JUテントリの利用料金と期限、ペナルティー

JUテントリの利用料金は、2026年8月17日から適用の利用細則第4条で、成約料15,000円(税別)、JUナビ会員の落札料15,000円(税別)、JUトレード会員の落札料16,500円(税別)と定められています。出品料は無料です(運営規程第13条)。期限の管理も細かく決まっていて、出品者は成約日を含む4日以内(日曜日を除く)に車両を引き渡せるよう対応し、譲渡書類は成約日から10日以内にJUCへ提出します(利用細則第5条、第19条)。成約日を含めて21日を過ぎても書類が届かない場合、落札者のキャンセル申立てが認められ、出品者には遅延ペナルティーが課されます。自己都合で解約したときは、1台につきペナルティー50,000円に成約料と落札料、JUCが認める諸経費を加えた額を払います(第12条、第13条)。解約の申請はJUCの翌営業日17時までに限られます。

項目利用細則の定め(2026年8月17日から)
成約料(出品者)15,000円(税別)
落札料(JUナビ会員)15,000円(税別)
落札料(JUトレード会員)16,500円(税別)
車両の引渡し成約日を含む4日以内(日曜日を除く)
譲渡書類の提出成約日から10日以内
落札代金等の支払い落札日から5日以内(初日を算入)
自己都合の解約ペナルティー50,000円+成約料+落札料+諸経費(落札金額500万円以上1,000万円未満は10万円、1,000万円以上は15万円)

運営規程第16条は、一般消費者にJUテントリの端末を操作、検索させること、落札金額や相場情報を知らせること、落札価格と手数料だけで車が買えるかのような販売誘引をすることなどを禁止しています。店頭での商談にJUテントリの画面は使えません。

JUテントリと他のチャネルに同時に載せる方法

JUテントリはJUナビ会員向けの共有在庫で、買い手はJUナビ会員とJUトレード会員です。同じ車をほかの共有在庫や海外のバイヤー、一般のお客様にも見せようとすると、チャネルごとに入力が必要になります。日本カーネットの「在庫車を販売チャネルに一括登録」サービスは、車両販売管理ソフトに入力した在庫車の情報を、選んだチャネルへまとめてアップロードします。国内の共有在庫ではJUテントリのほか、Quick×Quick、ASNET、アイオーク、バザールネットに対応し、同じ入力でTCVやCARFROMJAPANなどの海外向けポータル、中古車貿易会社サイト、中古車カーリース会社向けサイト、ヤフオク、自社専用の在庫ホームページにも載せられます。売れたときのSOLDOUT処理も一括です。

ご利用には、弊社の整備システムまたは販売システムが必要です。JUテントリに当サービス経由で載せる場合の会員資格や評価入力の扱いは、資料請求のときに確認してください。共有在庫の基本は共有在庫とは、業者向けに売る判断は中古車の業販とはで解説しています。

まとめ

JUテントリは、JUナビ会員が店頭に展示したまま在庫車を共有在庫として公開できる、JUコーポレーションの売却システムです。出品は自己検査を含む自主申告で行い、取引はJUCの仲介で成立し、陸送と書類の受け渡しもJUCの提携業者が担います。出品料は無料で、成約料と落札料は利用細則で定められています。出品できる車には評価点や状態の条件があり、引渡しは4日以内、書類は10日以内という期限を守る必要があります。一般消費者に画面を見せたり相場を伝えたりすることは禁止です。JUテントリを含めて複数のチャネルに同じ在庫を出すなら、1回の入力で一括登録できる仕組みを使うと手間をまとめられます。

JUテントリに関するよくある質問

JUテントリの「テントリ」とはどういう意味ですか?
JUテントリ運営規程の定義では、JUナビ会員が保有車両を自己の店舗に展示したまま、インターネットを通じて売却希望価額を登録し、共有在庫車両として公開する売却システムを指します。オークション会場に車を運ばず、店頭の展示車のまま業者に売れる点が名前の由来と読み取れます。
JUテントリは誰が運営していますか?
運営規程を定めているのは株式会社JUコーポレーション(JUC)です。JUCがシステムを構築して管理し、取引の仲介を行います。日本中古自動車販売商工組合連合会(中商連)と各県の組合は、会員への出品促進や登録説明会を担うと運営規程に書かれています。
JUテントリの利用料金はいくらですか?
2026年8月17日からの利用細則第4条では、出品して成約したときの成約料が15,000円(税別)、JUナビ会員が落札したときの落札料が15,000円(税別)、JUトレード会員の落札料が16,500円(税別)です。運営規程第13条では出品料は無料とされています。
JUテントリに出品できない車はありますか?
利用細則第6条は、評価点が2点、1点、ブランクの車、内外装補助評価がEの車、未登録車両、走行不明車両、盗難車、接合車、冠水車、消火剤散布車などを出品不可としています。バッテリー上がりやパンク、燃料切れで輸送に支障がある車も出せません。
JUテントリの画面をお客様に見せて商談してもよいですか?
運営規程第16条は、一般消費者にJUテントリの端末を直接操作、検索させることや、落札金額や相場情報を知らせることを禁止しています。違反すると利用停止の対象になります。
在庫車の情報や顧客の管理は、どうすればよいですか?
販売する車の仕入れ値・整備費・売値、顧客の情報、注文書や保証書を1か所で扱えるのが車両販売システム(車販ソフト)です。整備も行う場合は自動車整備システム(自動車整備ソフト)とデータがつながるかを確認します。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなしで始められるか、開業時の台数に合うかも確かめてください。

出典

この記事は次の一次情報をもとに作成しています(2026年10月4日確認)。

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